シャドームーン / 秋月 信彦(あきづき のぶひこ)
前作『仮面ライダーBLACK』におけるBLACKの宿敵で、ゴルゴム神殿の崩壊に巻き込まれ死亡したと思われていたが、全ての記憶を失いながらも奇跡的に生き延びていた。復活した当初は、BLACK(=光太郎)に対する闘争本能だけを頼りに各地をさまよい歩いていたが、RX打倒の切り札としてジャーク将軍に招集され2度にわたって激闘を繰り広げた。
外見上では特に大きな変化はないが、前作で使用していたサタンサーベルに代わり、新たに「シャドーセイバー」と呼ばれる長短2振りの魔剣を腕部の突起から作り出すようになった。また初戦では事前にRXの戦いをモニターし各形態の能力を把握していたとはいえ、総合能力において自分を大きく上回るはずのRXの各形態とも互角以上に渡り合った。
10人ライダー
前々作『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』までに登場した、歴代の仮面ライダーたち。終盤より度々アリゾナで特訓を積んでいる様子が描かれたが、その後クライシスが全面攻撃を開始したのに伴い海外から帰国を果たし、RXと共闘する。出演者の都合上、スーツアクターの演技とアフレコによる登場だった。各ライダーの詳細については以下のリンク先を参照。
仮面ライダー1号
仮面ライダー2号
仮面ライダーV3
ライダーマン
仮面ライダーX
仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーストロンガー
スカイライダー
仮面ライダースーパー1
仮面ライダーZX
仮面ライダー
本作品に登場する仮面ライダーは前作に登場したBLACKの進化形であり、クライシス帝国の襲撃により変身機能を破壊され、宇宙空間に放逐された南光太郎の体内に宿るキングストーンが太陽光線のエネルギーによって進化し、新たに下記の「BLACK RX」として生まれ変わったものである。またクライシス帝国との激戦の中で、RXはさらに後述する2つの変身能力を会得。展開が進むにつれRXを介さなくても直接変身することも可能となった。
仮面ライダーBLACK RX
「光の王子」「太陽の子」の異名を持つ基本フォーム。身長198.8cm。体重88kg。ジャンプ力は60m、水中での活動時間は30分。時速315キロで走ることが出来る。また変身前であっても5分間呼吸を停止することも可能。BLACKに比べかなり細面でがっちりとした体格となり、体色には一部濃い緑色が加わっている他、胸にあった蛇と宝玉の図案化された世紀王の紋章は「RX」と読める形に変わっており、変身に際して取るポーズもBLACKの時とは全く異なっている。
変身ベルト「サンライザー」はそれまでのキングストーンの力と太陽の力を象徴するように、ダブルタイフーンのような形状を採っている。また腹部に太陽光を取り入れて蓄積する新たなシステムサンバスクが備わっており、ここで取り入れられた太陽光とキングストーンのパワーが生み出すハイブリッドエネルギーによって、BLACKの数倍のパワーを発揮する他、かなりのダメージを受けても太陽光線を受けることで瞬く間に回復する。キングストーンも時に光太郎に神託のようにアドバイスを与えることもある。
弱点としては、怪魔界など太陽光線の差し込む期間が限られるような場所において変身の制限を受けるという点が序盤において特に強調されていたが、後に夜間でも支障なく変身している描写が見られるようになった。またもう一つの致命的な弱点として、リボルケインを生成する際にキングストーンが無防備になる点がある。この他にもサンバスクを破壊されると能力が大幅に減退するが、太陽光線とキングストーンのエネルギーにより一瞬で再生する機能が備わっている。
必殺技はエネルギーを集中させたリボルケインで敵の身体を貫く「リボルクラッシュ」で、劇中で最も多用された。もう一つの必殺技にライダーキックの3倍の威力を持つ「RXキック」が存在するが、こちらは主に繋ぎ技として使用されることが多い。このほか、BLACKの頃と同様に「キングストーンフラッシュ」を放つことも可能である。
専用ツール
リボルケイン
サンライザーによって光を結晶化することで生成される剣状のスティック。前述のリボルクラッシュを放つ際に用いられるほか、敵の光線を受け止め無効化することも可能。リボルクラッシュを決めて引き抜かれた後には「R」の字を描くように振るわれる。
アクロバッター
「光機動生命体」と呼ばれる、意思を持つバイク型の生命体。前作の最終決戦においてBLACKを援護し自爆したバトルホッパーの残骸が、RXの進化に呼応して進化再生したものであり、RXの心強い相棒として全編にわたって活躍した。最高時速750キロ。ベース車はモトクロッサーと同名の市販2サイクル水冷オフロード車である、スズキRH250[3]。
バトルホッパーの頃は死に際になって初めて言葉を発したが、アクロバッターに進化してからは流暢に話が出来るようになった。更に二段変身したRXが搭乗することにより、自らもそれに応じて変形する能力も持つ。但し市販車への偽装機能はバトルホッパーの時と同様に持っておらず、普段は廃工場に待機し、RXの呼び出しに応じて現れる。そのため変身前の光太郎は前作同様に市販のバイクを使用するが、RXではスズキRGV250Γに乗り換えている。
動力源はバトルホッパーと同じく「モトクリスタル」。装甲は「ソーラジルコン」と呼ばれる物質に強化され、光子を噴射する推進器「フォトンバーナー」も新たに備わった。バトルホッパーの時と同様、ライダーが搭乗すると両者のパワーが融合し、ソーラジルコンにパワーを充填して放つ体当たり「アクロバットバーン」は、あらゆる障害物を粉砕する。
ライドロン
「光の車」「重装騎マシン」とも呼ばれる、RXの専用四輪車。クライシス帝国で皇帝の政策に反対し、僻地に流されていた学者・ワールド博士の設計図を託された光太郎が独力で製作したもので、設計図通りに組み立てたが当初は起動しなかったため、かつてゴルゴムのクジラ怪人がBLACKの命を救った場所「聖なる海の洞窟」に運び、「生命のエキス」を得て起動。エキスの力によって自分の意志を持ち人語を解して会話も行えるスーパーマシンとなった。
最高時速1500キロで、地上だけでなく水上、水中、さらには地中も疾走し、「ライディングアロー」と呼ばれる強力な体当たり技や、怪魔界と地球を行き来する能力をも持つ。車体前部に「グランチャー」というアゴ、車体上部に「パイルエッジ」という鋸状の突起を備え、地中を進む際の掘削機や、戦闘時の武器として活用する。普段はアクロバッターと共に廃工場に待機し、RXのコールによっていかなるところへも現れる。
ロボライダー
「悲しみの王子」「炎の王子」の異名を持つ多段変身形態の一つ。ジャンプ力は48メートル、水中での活動時間は30分。胸の紋章は「R2」もしくは「Rr」(RX robo-riderの頭文字か)と読める形に変化している。マリバロンにさらわれた佐原社長の娘・ひとみの命を目の前で奪われた[4]RXの深い悲しみにキングストーンが呼応し、再度の変身をもたらしたもので、名前どおりロボット然とした重量感のある動きが特徴で、敏捷性には欠けるが、圧倒的な防御力と凄まじい剛力を発揮する。
黒と黄色を主体としたボディカラーを特徴とし、全身の皮膚が耐熱・耐衝撃性に優れた金属質の装甲「ロボフォーム」に変化している。また、火をエネルギーとして吸収できる他、コンピュータへのハイパーリンク能力も持っている。弱点は前出の敏捷性の低下の他、ボディが金属分子を含むため、強い磁力によって動作が阻害されることがある点が挙げられる。必殺技はボルティックシューターからエネルギー弾を放つ「ハードショット」。またこれ以外にもRXよりも1.25倍高い威力の強烈なパンチ「ロボパンチ」を得意技として多用する。
専用ツール
ボルティックシューター
右太もも付近で光を結晶化させて出現させる光線銃。
ロボイザー
アクロバッターがロボライダーに合わせて姿を変えたもの。厚い装甲と後部に後ろ向きについたバルカン砲を備え、アクロバッターをも凌ぐ最高時速800キロを生かした高速追跡能力が特徴。ベース車はアクロバッターと同じくスズキRH250(クランクケースの形状から判断できる)。
バイオライダー
「怒りの王子」の異名を持つ多段変身形態の一つジャンプ力は72メートル。水中での活動時間は無限。胸の紋章は「R3」もしくは「RB」(RX Bio-riderの頭文字か)と読める形に変化している。策略によりロボライダーのパワーでも脱出不可能な部屋に閉じこめられ、怒りに燃えたRXにキングストーンが応え、三度の変身能力をもたらしたものである。
青と銀、そして赤を基調としたボディカラーを特徴とし、ロボライダーとは正反対に俊敏な動きを生かして戦う。最大の特徴は身体が液体分子構造を持っていることで、身体を液化すれば弾丸やレーザーなどの物理攻撃は一切受け付けず、狭い場所にも自在に入り込めるようになる。また自身の体に毒素を打ち込んでの抗体の精製や、人間の細胞との合体等の荒業も可能。劇中ではほぼ「無敵」と言って良い存在だったが、パワーに劣る点や接近戦(例えば格闘戦)における打撃は必ずしも受け流せないこと、熱にやや脆いために炎を使った攻撃が苦手、という弱点もある。必殺技としてバイオブレードによる一閃「スパークカッター」を用いるほか、身体を液化させ空中を飛び回りながら相手に攻撃を与える「バイオアタック」を得意とする。
専用ツール
バイオブレード
左腰付近で光を結晶化させて出現する細身の剣。刺突に優れるリボルケインに対し、こちらは切断能力に優れる。
マックジャバー
アクロバッターがバイオライダーに合わせて姿を変えたもの。スピードよりもオフロード走破性に優れ、またバイオライダーと同様に液化可能なボディを持つ。劇中ではロボイザーも含め、この形態はあまり使用されていない。ベース車は先の2台と同様のスズキRH250。
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クライシス帝国
異次元世界である怪魔界に存在する帝国。文明の発展とともに汚染や砂漠化といった環境破壊が進んだため、地球の全人類を抹殺して臣民50億人を移住させようと目論み、その戦略基地を確保するために日本を狙う。クライシス皇帝の命を受けたジャーク将軍の指揮の下、4大隊長がそれぞれの配下である怪魔戦士を用いて作戦を展開したが、RXの活躍により作戦は遅々として進まず、このため中盤以降は皇帝直属の査察官・ダスマダー大佐が加わった。
最終決戦において、怪魔界とは地球のもうひとつの姿で、人間界で人間が環境を破壊したために怪魔界が危機に陥ったというクライシス皇帝より告げられるが、一方でクライシス皇帝の政策で怪魔界の危機が訪れたというワールド博士の言葉も存在する。
主な戦力
クライス要塞
地球攻撃兵団の旗艦。艦首の巨大な頭部や昆虫のような多数の節足が特徴で、怪魔界と地球とを自由に航行することが可能。
怪魔戦士
怪魔獣人
ボスガンが率いる「怪魔獣人大隊」に属する戦士たち。クライシス人の中で優れた者を改造強化したもので、動物などの特性を持つ者が多い。怪魔戦士の中では、前作に登場したゴルゴムの怪人に比較的近いデザイン。名称は「ガイナ~」で統一されている。
怪魔妖族
マリバロンが率いる「怪魔妖族」に属するサイキック戦士。マリバロンの大叔母でもある百目婆ァを筆頭に、戦闘訓練を受けてより強力な妖魔力を身につけたクライシス人によって構成されており、いずれも妖怪的な風貌が特徴。名前には必ず漢字が含まれている。
怪魔ロボット
ガテゾーンが率いる「怪魔ロボット大隊」に属するロボット。いずれも怪魔界の超科学で作られ、人間並の知能を持つ精強な者が揃っている。また並外れた火力とパワーを有するものも多く、RXがパワーアップを重ねた後も苦戦させることが多かった。他の大隊の怪魔戦士とは異なり名称に統一されたパターンはなく、各々が持ち合わせる特性に由来したネーミングが多い。
怪魔異生獣
ゲドリアンが率いる「怪魔異生獣大隊」に属する戦闘獣。怪魔界の生物をクライシスの科学力で強化したもので、人間並の知能を持つ。名前は一部の例外を除き、類似した語句を連続させ韻を踏んだ形となっている。
最強怪人グランザイラス
RX打倒のためにクライシス皇帝が遣わした最終破壊兵器。強大な戦闘能力を有し、体内には街一つを廃墟とするほどの威力の爆弾が内蔵されている。RXや10人ライダーの攻撃をものともせず、作中に登場した敵の中では唯一リボルクラッシュをも打ち破るほどの実力の持ち主でもある。2度目の対決では体内に進入したバイオライダーに内側から攻撃されて倒されるが、それもまたRXとの相討ちを目論んだダスマダーの思惑通りであった。
チャップ
地球攻撃兵団の一般兵士で、3色のタイプが存在し、3人一組で行動することが多い。いわゆる従来の敵組織に見られる「戦闘員」に相当する存在であり、前作で廃されていた「戦闘員との立ち回り」がある程度復活した形となったが、基本的には偵察・工作活動要員で戦闘向きではない。